RESEARCH

BioL

私達の体は外界から数多くのストレスに晒されています。そこで私達は体を構成する細胞を守るために、住環境調節や衣服の選択、水分や栄養の管理、肌のメンテナンスなどの工夫を行っております。
幹細胞や体のいろいろな機能を担う分化細胞も共に強い細胞ではありますが、これらも「活きたモノ」です。このため外界からのストレスを受け、その性質が変化する、あるいは死んでしまうことがあります。
再生医療に用いられる細胞が患者さんの役に立つためには、細胞にとって最も良い環境条件で育み、ストレスなくお届けする必要があります。そこで、私達は「活きたモノ」を運ぶというコンセプトのもとに、細胞製造企業、搬送資材製造企業、搬送企業、大学、病院がコンソーシアムを組織しました。私達はこれを幹細胞搬送システム開発コンソーシアム(BioL; Bio Logistics)と呼び、再生医療に用いる幹細胞を大切にお届けするための搬送容器やシステムの開発を行っております。

一般社団法人 BioL
〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15生産開発科学研究所ビル
admin[at]kyoto-smi.org

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Aging
Health

“中~高年者の健康増進”は寝たきりや生活習慣病の発症を防止するうえでとても重要です。しかし中高年者の健康といっても一様ではなく、またそれを実施する際にはシームレスに実施する必要があります。そこで、私たちは様々な側面から「健康」を捉え、多角的なアプローチから研究を展開しております。主軸はフィールドで測定会によって、運動機能や呼吸機能、認知機能といった主要な機能の経年的変化と生活習慣による差異を明らかにし、個別の健康促進アルゴリズムや健康支援器具の開発、環境調整を提案します。

  • ・サルコペニアに関連する要因の調査研究
  • ・フレイルに関連する要因および種々の機能低下の調査研究
  • ・転倒に関連する要因および転倒予防を目的とした介入方法の調査研究
  • ・ヘルスリテラシーと種々の機能低下の調査研究
  • ・ココカラボ
  • ・HITO+

Cellular
Health

再生医療においては単に細胞を患部に移植あるいは輸注するだけでは、その細胞が持つ力を発揮することはできません。細胞が持つ潜在的な力を引き出し、意図したパフォーマンスを発揮するためには、移植環境を細胞レベルでも個体レベルでも整え(Cellular Care)、細胞そのものにも強化、加工を行う(Cellular Exercise)ことが必要です。この新しいテーマを明らかにするために分子生物学、細胞生物学、組織学、形態学、発生学、解剖学、そして理学療法学、看護学、リハビリテーション医学の知識を結集したRegenerative Rehabilitation(再生リハビリテーション)の開発に挑みます。また、多階層機能解析ユニット(Multiscale Function Analysis Unit)では、これらの多角的な視点に基づいた解析方法を用いて、細胞が構成する組織の成り立ちや器官・臓器の成り立ちを明らかにする研究を行っております。

Women’s
Health

Women’s Healthとは、女性特有の健康上の問題のことを指します。この分野の問題については、発症機序が不明確で、症状が軽度なものも多いために、大部分が女性自身のセルフケアに任されているのが現状です。しかし、生活に大きな支障をきたしている例も多く、私たちはこの問題に対するアプローチは重要であると考えています。現在、この研究室では月経周期に伴うトラブルや、妊娠中に起こるマイナートラブルに関して調査を行っております。今後はさらに活動範囲を広げ、広く女性の一生にわたって起こるトラブルに対して、対策法や予防法を提案していきます。

  • ・妊娠に伴い生じる腰痛に関連する要因の調査研究
  • ・月経前症候群(PMS; premenstrual syndrome)に関連する要因の調査研究

Sports
Health

スポーツ障害の発症機序は非常に複雑であり、スポーツの本質を捉えつつ障害を予防するということは非常に難しい問題です。スポーツ障害の発症には個人、環境、指導者や社会の問題など多岐にわたる要因が関係しており、各スポーツ競技によりアプローチすべき要因が異なります。この研究室では、本当に実用的な障害予防アプローチは何かということを念頭に置き、広い視点からスポーツ障害を捉えることで、さまざまなスポーツの障害予防に対する新しい知見を提供していきます。

  • ・ボート競技の障害予防
  • ・競輪競技の障害予防
  • ・野球肘予防
  • ・サッカー選手の障害予防
  • ・バドミントンの敏捷性

Health
Device

リハビリテーションにおいて身体機能・状態の正確な評価は必要不可欠です。それには専門的な技術が必要となりますが、専門家の手の届きにくい日常生活の中にも評価すべき重要な場面が多数存在します。そこで我々は、最新の工学技術を取り入れそれらを分かりやすく可視化することにより、誰もが簡便に利用できるリハビリテーションデバイスの開発を進めています。特にスマートフォンやゲーム等、身近な機器に着目し、新しいセルフケアの実現を目指します。

  • ・スマートフォンを用いた関節リウマチ患者のセルフケア支援ツールの開発
  • ・レーザーレンジファインダーを用いた新しい転倒予防機器の開発
  • ・Kinectを用いたGaming Healthの開発
  • ・超音波診断装置を用いた荷重時足底アライメント評価装置の開発

Industrial
Health

「産業リハビリテーション」はリハビリテーションの新しい分野です。労働は対価を得るために必要な活動ですが、その際に行われる心身活動は、時として健康に対してポジティブに、時としてネガティブに働くことがあります。リハビリテーションで行われる様々な評価手法を用いて労働者の問題を解決する研究を行っております。

  • ・労働者の運動機能と身体症状が生産性低下に与える影響の検討
  • ・看護師の腰痛を予防するSaCoNステーション
  • ・非特異的腰痛のPhenotype Assessment Sheetの開発
  • ・研究シーズをもとに事業化